World Expo Milano – Japan Pavilion, Pressed Flower Art 02 ; The Four Seasons

■ミラノ国際博覧会・日本館概要

「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマに、2015年5月1日から10月31日(184日間)までイタリア・ミラノで開催された国際博覧会。148の国と国際機関が参加してテーマに沿ったパビリオンを開設。ミラノ万博全体の総来場者数は2150万人、日本館への総来館者数は228万人、10人に1人が日本館へ来館された計算となる。日本館では「Harmonious Diversity ―共存する多様性―」をコンセプトに、日本の農林水産業や食に関する様々な取り組みから、世界の食料問題を緩和・解決する上で、「日本食」や「日本食文化」に詰め込まれた様々な知恵や技が貢献できる可能性をさまざな形で訴求した。「“Harmonious Diversity” を巡る旅」をテーマに掲げ、自然を慈しみ、食に関わる様々な人びとを想う感謝の気持ちを、産地から食卓まで、“食を巡る遥かなる旅” の体験を通して、来場者へ届ける展示を行った。主に5つのシーンで構成され、それぞれにテーマを持った展示・体験・演出空間にしている。


■会場仕様
展示エリアは日本館の1~2階に位置し、プロローグと5つの「Scene」で構成される。展示エリア面積は約2400㎡。

Scene Ⅰ – HARMONY / Corridor – AGRICULTURE・NATURE / Scene Ⅱ – DIVERSITY・LEGACY / Scene Ⅲ – INNOVATION / Scene Ⅳ – COOL JAPAN DESIGN GALLERY / Scene Ⅴ – THEATER

■ plantica 展示作品・空間「Corridor – AGRICULTURE・NATURE」
Corridor の細長い回廊状の空間は、左側に日本の四季折々での豊穣を願う祭りの映像、右側は四季に呼応する日本の植物の多様性を表す押し花のアートパネル作品を展示。
回廊突き当たりの床の間には、押し花で表現する掛け軸作品「花鳥風月(前期)」と「地水火風(後期)」を展示。
作品制作のドキュメンタリー映像はこちら → https://youtu.be/uFxAfNH4nx0

■押し花アートパネル(5月1日~10月31日)
・テーマ  :日本の四季とそれに呼応する植物の多様性 ・作品点数 :24点(春6/夏6/秋6/冬6) ・サイズ:H297 x W210 mm x 24
・コンセプト:日本列島は北海道から沖縄まで南北に伸びており、さまざまな自然環境や気候帯に恵まれている。四季に対する日本人の意識は、生活や暮らしの一部として、さまざまな物事(モノゴト)表れている。最も四季を表現するのに相応しい植物で、また日本の四季が育む代表的な草花を図鑑的に伝えて表現。


■展示デザイン部門で金賞を受賞
「2015年ミラノ国際博覧会」では、日本館は「展示デザイン部門」で「金賞」を受賞。日本館テーマ「Harmonious Diversity-共存する多様性-」で、日本の食・食文化やクールジャパン等を紹介、この受賞では展示内容について自然と技術の「調和」という点が評価された。▼「日本館」関係団体順不同
幹事省:農林水産省、経済産業省 副幹事省:国土交通省 参加機関:独立行政法人日本貿易振興機構
総合プロデュース:株式会社電通 制作、演出管理、保守管理:2015年ミラノ国際博覧会 日本館 展示制作コンソーシアム 乃村工藝社・丹青社
参加クリエイター:書家 紫舟氏 teamLab 猪子寿之氏 京都造形芸術大学教授 竹村真一氏 nendo 佐藤オオキ氏 Rhizomatiks 齋藤精一氏 ROBOT 清水亮司氏 plantica 木村貴史・木村亜津