Palace Huis Ten Bosch | The Mural Room
ハウステンボス「花の大祭典」にてplanticaが「壁画の間」インスタレーションを制作
2015年春、長崎県佐世保市のハウステンボスで開催された恒例の「花の大祭典」に、planticaがゲストアーティストとして招聘されました。planticaは、ハウステンボスの最奥に位置する「パレス・ハウステンボス」内の4部屋でインスタレーションを展開。本記事では、そのうちの一つ「壁画の間 | 反戦と平和」での作品を紹介します。
展示テーマ: Peace, Unity, Love, and Having Flowers.
このテーマのもと、「壁画の間」では、部屋全体の壁に描かれた戦争の悲惨な状況描写と対峙するように、平和への願いを「花と手」のモチーフで表現しました。天井からは真空パックにされた無数の押し花(約800枚)を吊るし、中央の八角形展示台にはラッピングされた造花の花束(約250束)と、石膏彫刻「花を持つ手」(30個)を配置しました。
展示コンセプト:
「花は、平和、協調、博愛の象徵として、国籍、宗教、世代を超えて親しまれています。その象徴的な想いや意志は、人が花を手にすることで表現されます。戦争の惨禍を描いた壁画の前で、人類が有史以来渇望してきた恒久平和への祈りを、花と人の手でかたちにし、花が持つ重要なメッセージを再認識する機会を創出します。天空に浮かぶように展示された花々は、次世代へ繋ぐ平和への願いそのものです。」
補足情報:
「花の大祭典」: ハウステンボス全体が花の美術館のように彩られる春の祭典。planticaによるパレス・ハウステンボス4部屋の空間演出のほか、庭園デザイナー石原和幸氏による巨大な花のオブジェなども展示されました。
期間: 2015年4月11日(土) – 4月30日(木)
パレス・ハウステンボス: オランダ女王陛下の宮殿を忠実に再現した建物。内部にはハウステンボス美術館があります。
公式サイト: https://www.huistenbosch.co.jp/enjoy/special/palace_huistenbosch.html
「壁画の間 | 反戦と平和」: 高さ19m、面積825㎡に及ぶ国内最大級のドーム型壁画。オランダの画家ロブ・スフォルテ氏らが4年をかけて完成させました。